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安くて扱いやすい!スレート屋根の4つのメリットとは
スレート屋根は、屋根材の中でもコストが低く、扱いやすい建材の一つです。 カラーバリエーションが多く、初期投資を安く抑えることができ、安く家を建てたい人にとっては特におすすめできます。 とはいえ、屋根の材料にどんな違いがあるのかは、分かりにくいですよね。 そこで、この記事では、
- スレート屋根の種類
- スレート屋根のメリット
- スレート屋根のデメリット
について具体的にお伝えしたいと思います。 屋根のことは、普段馴染みがない分難しく感じるかもしれませんが、その特徴を理解することはそれほど難しくありません。 この記事で、スレート屋根のメリットを一緒に見ていきましょう。
スレート屋根の種類
スレート屋根とは、厚さ5mm程度の薄さの板を敷き詰める屋根材です。 スレート屋根は、おおまかに分けて
- 天然スレート
- 化粧スレート
- 石綿スレート
に分かれています。
天然スレート
天然スレートとは、天然石を使って作るスレート屋根です。 見た目に高級感があり、主に高級住宅などで使用されています。 ただし、コストの高さゆえか採用されているケースは珍しく、一般的な住宅では、化粧スレートが使われていることが一般的です。
化粧スレート
人工スレートは、天然石を除く、様々な素材を混ぜて作られるスレート屋根のことです。 一般的な住宅に見かけられるスレート屋根は、ほとんどがこれに属すると見ていいでしょう。 使われる材料としては、
- セメント
- パルプ
- ビニロン
など素材で作られていることが多いです。
石綿スレート
化粧スレートの一種ですが、2004年以前に建てられた家の場合にこの石綿(アスベスト)を使用したスレートが見られることがあります。 人体に有害な成分が多く含まれています。 ただし、割ったり解体しようとしない限りは、生活する分には問題ありません。 近年の住宅で使われることはまずありませんが、屋根のリフォーム工事などでは、廃棄代や作業代が高くついてしまいます。
スレート屋根のメリット
では、スレート屋根のメリットには、どんなものがあるでしょうか。 具体的には、
- 初期費用が安い
- カラーバリエーションが豊富で、デザイン性が高い
- 軽量のため、住宅にかかる負担が少ない
- 耐火性、耐熱性も十分
があります。
初期費用が安い スレート屋根は、他の屋根材と比較して、初期投資を一番安く抑えることができる屋根材です。 他の屋根材には、
- 瓦屋根
- 板金屋根
などがありますが、それらと比べると、初期投資を抑えることができます。 特に、一番高い瓦と比べると、倍以上金額が変わってきますので、初期投資を抑えてマイホームを建てたい人に特におすすめできます。 なぜなら、
- 構造が簡単なため、施工費が安い
- 建材そのものが安い
という特徴があるためです。
カラーバリエーションが豊富で、デザイン性が高い
スレート屋根は、カラーバリエーションが豊富なことも特徴です。 スレート屋根は、最後に塗装をして仕上げるため、対応できる色合いが多く、色味にこだわりがあるときには、特におすすめできます。
軽量のため、住宅にかかる負担が少ない
天然スレート以外のスレート屋根は、他の屋根材と比べて、軽量なことも特徴です。 1平米あたりの重量が21kgとなっており、瓦の半分ほどの重さです。 重量が軽くなることで、耐震面でのバランスが取りやすくなります。 そのため、耐震工事を行うときなどの構造計算で、問題が少なくなるため、リフォームなどでも採用されることが多い屋根材です。
耐火性、耐熱性も十分
スレート屋根は、瓦屋根には敵わないものの、合板と比べると、高い耐火性、耐熱性を持っています。 瓦屋根と比べると、初期費用が安いため、安さと機能性を両立させたい人におすすめです。
スレート屋根のデメリット
スレート屋根には、どんなデメリットがあるのでしょうか。 具体的には、
- 定期的なメンテナンスが必要
- 長期的に見るとコストがかさむ
- 立体的なデザインには不向き
というデメリットがあります。
定期的なメンテナンスが必要
スレート屋根は、表面の塗装が劣化しやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。 というのも、10年〜15年程度の間に塗装を行う必要があり、その度に、足場を建てて、塗装を行う必要があるからです。 表面の塗装が劣化し、さらに、踏むと割れやすいため耐久性にも不安があります。 メンテナンスの際は、業者が多く出入りし、日常生活にも影響が出るため、その度に負担に感じることも少なくないのではないでしょうか。 また、メンテナンスを怠ってしまうと、見た目が悪くなってしまうだけではなく、雨漏れの原因になり、より大規模な工事をが必要になってしまう可能性もあります。 ですので、定期的なメンテナンスは不可欠と言えるでしょう。
長期的に見るとコストがかさむ
スレート屋根は、他の素材に比べると、定期的なメンテナンスが必要なため、長い目で見ると、コストがかさみます。 塗装そのものにかかる必要はもちろん、業者が作業をするための足場を作るためにも費用が発生するため、1回あたり、100万円以上の負担になります。 それに比べると、瓦屋根は、初期投資こそかかるものの、ほとんどメンテナンスの必要がありません。 板金屋根のガルバリウム鋼板と比べても、その耐久性は、20年以上差があります。 ですので、長い目で見ると、費用がかさんでしまう可能性があります。
立体的なデザインには不向き
スレート屋根は、5mm程度の薄い板になっているため、平面的になりやすいことも人によってはデメリットと言えるでしょう。 カラーバリエーションは豊富ですが、シンプルになりやすいため、立体的なデザインで重厚感を出したい人にとっては、不満になるかもしれません。
初期投資を抑えて、コスパのよい家を建てないならスレート屋根がおすすめ!
今回は、スレート屋根を使うメリットとデメリットについて具体的にお伝えしてきました。 スレート屋根のメリットには、
- 初期費用が安い
- カラーバリエーションが豊富で、デザイン性が高い
- 軽量のため、住宅にかかる負担が少ない
- 耐火性、耐熱性も十分
がありましたね。 逆に、スレート屋根のデメリットとしては、
- 定期的なメンテナンスが必要
- 長期的に見るとコストがかさむ
- 立体的なデザインには不向き
がありました。 以上のような特徴を持つため、スレート屋根は、
- 初期投資を抑えて、コスパのよい家を建てたい人
- シンプルなデザインですっきりとした家を建てたい人
- 耐火性、耐震性には、気を使いたい人
以上のような人におすすめの屋根材だと言えます。 逆に、
- 長期的なライフサイクルコストを安く抑えたい人
- 瓦屋根のような重厚なデザインが好きな人
- メンテナンスの手間が負担だと感じる人
には、あまりおすすめできる建材とは言えません。 これで、スレート屋根の特徴やメリットが具体的に、おわかりいただけたのではないでしょうか。 屋根は、どれが一番よいということではなく、どの建材でも一長一短があります。 新築をご検討であれば、まずは自分が家に何を求めているのか整理して、自分にとって一番よい答えを出してみてくださいね。
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