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屋根のデザインと角度の密接な関わり
屋根の形と角度には実は理由があります。
その地域毎の気候などによっても屋根の形状は異なり、積雪量が多い地域、風速、降水量などを考慮して形や角度が決まっているのです。
皆さんもよく様々な形の屋根を目にしたことがあるかと思います。
デザイン重視の屋根や、一般的な屋根、角度が急な屋根など形状は様々ですが、屋根には基本形状があります。
基本形を組み合わせていくことで様々な形状の屋根へと変化していきます。
基本形とは主に以下の屋根があります。
①切り妻(きりづま)
ごく一般的な基本形になります。
単純な形状ですが、雨じまいがしやすく、雨漏りなどのトラブルが少ないメリットがあります。
②寄棟(よせむね)
こちらも多くの住宅に採用されている屋根の一つで、頑丈な作りです。
風圧などにとても強い屋根になります。
③方形(ほうぎょう)
ピラミット形状の屋根のことをいいます。
こちらも風雨から守る効果が高いもの。
ただし、屋根裏の換気に気をつけなくてはいけません。
④入母屋(いりもや)
切り妻と寄棟を合わせたような屋根です。
日本建築の代表的な屋根の形で、お城や神社などの屋根に多く見られます。高級感がある屋根や形状です。
④片流れ(かたながれ)
シンプルな屋根でデザイン住宅などに採用されることが多く、モダンなイメージがあります。
⑤陸屋根(りくやね)
鉄筋コンクリートや鉄骨の住宅に採用されることが多く、木造住宅には構造上採用されない屋根。
こちらの①から⑤の屋根が基本形となり、この基本形を組み合わせることで様々な屋根の形状になっていきます。
屋根の形状によって、コストも大きく変化しますが、基本的には屋根の形を決めてから建物全体を決めることよりも、建物の構造によってどの屋根が採用されるか決まっていきます。
屋根のコストはどの形状を選ぶかによって変わることよりは、どんな屋根材を採用するかでコストが大きく変わりますので、屋根の形状はあまり気にしなくても問題ありません。
屋根の勾配は、住まいの地域の平均風速や降水量、降雪量など過去のデータなどを元に決まっています。
屋根の勾配は、寸で表示されることが多く、水平距離10に対して高さで表されます。
数値が10に近いほど急勾配となります。
6寸以上となると急勾配となり、急勾配になるほど耐久性も高く、雨漏りなどのトラブルが少ないといえます。
逆に3寸以下の緩勾配の屋根は、屋根の施工の際に足場も必要としないことからコストも安くな理ますが、雨漏りなどのトラブルが耐久性などが弱くなります。
屋根材によっても最低勾配が決まっていますので、どの屋根材を選ぶかにより、勾配や耐久性が変わってきますので、ぜひこちらを参考に大切な住まい作りに役立ててください。
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