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長寿命で、コスパ抜群な屋根瓦の4つのメリットとは?
屋根瓦は、耐震性に不安があり、近年あまり使われていないからそれほどメリットがないのでは、と考えがちかもしれません。 ですが屋根瓦は、長期的に見たときのコストパフォーマンスが抜群に高く、見栄えの上でも他の屋根にはない重厚感があります。 とはいえ、屋根のことなんて、新築のときか屋根にトラブルが起きたときにしか、検討しないですよね。 そこで、この記事では、
- 屋根瓦のメリット4つ
- 屋根瓦のデメリット3つ
について具体的に説明していきたいと思います。 屋根瓦は、普段馴染みがない建材かもしれませんが、その特徴をつかむだけなら、それほど難しくありません。 この記事で、屋根瓦の特徴と、そのメリットを具体的に見ていきましょう。
屋根瓦のメリット4つ
屋根瓦の特徴には、どのようなものがあるのでしょうか。 具体的には、
- 長期的に見て、コストパフォーマンスが高い
- 防音性が高い
- 断熱性が高い
- 風に強い
- 地震に弱くない
という特徴があります。
長期的に見て、コストパフォーマンスが高い
屋根瓦の大きな特徴は、長期的に見て、コストパフォーマンが高いことが特徴です。 その理由には、
- 瓦自体が丈夫
- 色合いがほぼ変わらない
という2つの理由があります。
瓦自体が丈夫
瓦は、他の屋根材と比べて、耐久性が極めて高い建材です。 他の素材では、
- スレート屋根:10〜15年で再塗装・30年前後で葺き替え
- ガルバリウム鋼板:30年前後で葺き替えが必要
上記のような内容でメンテナンスが必要になります。 再塗装では、その家の大きさにもよりますが、100万円以上、吹き替えの場合は、その倍以上の金額がかかります。 これに対して、屋根瓦は、ほとんどメンテナンスの必要がありません。 正しい状態を維持していれば、塗装の必要も葺き替えの必要もありません。 仮に葺き替えになると、新しい屋根の施工費用は、もちろん、処分費や撤去作業代がベットで発生するため、費用がかさんでしまいがちです。 ですが、瓦屋根は古いお寺のもので、1000年以上経っている屋根瓦がそのまま使われているものも中にはあります。 このことから考えてみても、屋根瓦がいかに耐久性が高い素材であるものなのかがお分かりいただけるのではないでしょうか。
色合いがほぼ変わらない
屋根瓦は、10年20年経っても、見た目の印象がほとんど変わりません。 屋根瓦は、焼き物で塗装とは異なる仕上げ方法をとっているからです。 カラーベストの場合、塗装仕上げのため、その色味が徐々に色あせてきます。 カラーベストは、色あせやすい建材のため、見栄えのために、塗装をしてしまうことも少なくありません。 屋根瓦ではそういった必要性はほぼありません。
防音性が高い
屋根瓦は、防音性が高いことも特徴です。 近年採用が多いガルバリウム鋼板は、雨が降り始めたことが音でわかるほど、激しく音がします。 瓦は粘土を焼いて作られるために、厚みがあります。 さらに、屋根と屋根材には、わずかながら空間があります。 この隙間が、音漏れを防いでくれます。
断熱性が高い
屋根瓦は、断熱性も高いことが特徴です。 屋根と屋根の下地の間に空間ができるため、そこが断熱層の役割を果たしてくれます。
風に強い
屋根瓦は、実は風にも強いです。 屋根瓦は、すぐに取れるという印象を持っている人もいるかもしれません。 昔の屋根瓦は、確かに取れやすいものもありました。 ですが、近年の工事技術の向上により、屋根瓦をしっかりと固定することができるため、そう簡単に屋根瓦が取れるということは無くなっています。 また、万が一、飛ぶような風であっても、数枚飛んでいっただけでは、その補修費は微々たるものです。 ですが、板金仕上げなどの仕上げ方の場合は、屋根1面吹き飛んでしまう場合もあります。
地震に弱くない
屋根瓦は、地震に決して弱くありません。 昔の地震で倒壊した屋根瓦の屋根が潰れているような印象を受ける人も中にはいます。 というのも、屋根瓦の重量は、他の屋根材と比べても重量が重いからです。 屋根瓦そのものは重量があることは確かですが、そのことは耐震性にそれほど大きな影響を与えません。 家屋の倒壊は、家そのものの構造躯体の強度が大きく関係します。 耐震性の点で考えると、屋根の重量は、無関係ではないですが、それでも十分に耐久しきれる家を建てることは可能です。
まとめ:屋根瓦の5つのメリット
ここでは、屋根瓦が持つ具体的なメリットをお伝えしてきました。 具体的には、
- 長期的に見て、コストパフォーマンスが高い
- 防音性が高い
- 断熱性が高い
- 風に強い
- 地震には弱くない
がありましたね。 屋根瓦は、長期的に見ると、メンテナンスにかかる手間もなく、負担が少ないため、コストパフォーマンスが高い建材です。 また、断熱性も防音性も高いため、快適な住環境を維持しやすいことも魅力の一つです。 また、デザインも新しいものが増えてきているため、デザインの幅も豊富にあります。 ですが、そんな屋根瓦ももちろんデメリットはあります。 次に、屋根瓦のデメリットについて見ていきましょう。
屋根瓦のデメリット
では、屋根瓦には、どのようなデメリットがあるのでしょうか。 具体的には、
- 初期投資が高い
- 寒冷地での仕様は難しい場合も
- 屋根瓦以外から、屋根瓦にするリフォームは難しいことがある
といったデメリットがあります。
初期投資が高い
屋根瓦のデメリットは、初期投資が高くついてしまうことです。 というのも、
- 屋根瓦自体の値段が他の屋根材より高い
- 作業に手間がかかるため、施行費が高くついてしまう
という理由があるからです。
寒冷地での仕様は難しい場合も
屋根瓦の状態次第では、寒冷地での使用が難しい場合があります。 溶けて、凍って、を繰り返すような地域の場合は、その度に瓦の伸び縮みが発生するため、その環境に耐えられないことも。 そういった場合は、一度その業者に相談することがおすすめです。
屋根瓦以外から、屋根瓦にするリフォームは難しいことがある
屋根瓦は、屋根瓦以外の材料からのリフォームを行うことが難しい建材です。 というのも、
- 屋根瓦が他の屋根材と比べて重いから
- 屋根瓦の施工にはある程度の勾配が必要だから
という理由があるからです。 これらの理由から屋根のリフォームで、新しく屋根を導入することは難しい場合があります。
長い目で見ると、コストパフォーマンスが高い屋根瓦がおすすめ!
ここでは、屋根瓦の持つメリットとデメリットについて具体的に見ていきました。 具体的なメリットとしては、
- 長期的に見て、コストパフォーマンスが高い
- 防音性が高い
- 断熱性が高い
- 風に強い
がありました。 そして、デメリットとしては、
- 初期投資が高い
- 寒冷地での仕様は難しい場合も
- 屋根瓦以外から、屋根瓦にするリフォームは難しいことがある
がありましたね。 これで、屋根瓦が持つ具体的なメリットが詳しく理解できたのではないでしょうか。 屋根瓦は、
- 長期的なコストパフォーマンスを重視したい人
- 快適な住環境にこだわりたい人
新築やリフォームで屋根の工事を検討している人は、ぜひ参考にして見てくださいね。
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