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板金屋根のメリット
【コスパ抜群の屋根材!】 板金屋根は、耐用年数が少ないという印象がある人もいるかもしれませんが、ガルバリウム鋼板が出てきてから、注目が集まっている健在です。 ガルバリウム鋼板とは、メッキを施し、軽くてサビにくい板金のことです。 ガルバリウム鋼板はコストが安く、メンテナンス性も高いことから、コストパフォーマンスが高く注目が集まっています。 とはいえ、ガルバリウム鋼板は普段耳慣れない人も多く、どんな特徴があるのかよくわからないですよね。 そこで、この記事では、
- ガルバリウム鋼板のメリット
- ガルバリウム鋼板のデメリット
について具体的に見ていきたいと思います。 建築は難しいという印象が強い人もいるかと思いますが、屋根の特徴をそれぞれ比較して理解することはそれほど難しくありません。 この記事で、ガルバリウム鋼板の特徴を一緒に見ていきましょう。
ガルバリウム鋼板のメリット ガルバリウム鋼板のメリットは、
- 軽く、扱いやすい
- 防水性が高い
- 30年以上持つ
- ゆるい勾配でも施工できる
- 加工できるため、デザイン性が高い
- リフォームで採用しやすい
があります。
軽く、扱いやすい
ガルバリウム鋼板の特徴の一つは軽量で扱いやすいことです。 瓦と比較すると顕著で、重量が6分の1程度と非常に軽くなっています。 リフォームのカバー工法などで屋根をガルバリウム鋼板にしても、耐震性を気にしないでリフォームすることができます。
防水性が高い
ガルバリウム鋼板のメリットは、防水性が高いことです。 スレート屋根や瓦屋根と異なり、隙間なく施工ができるため、雨漏りしにくいことがメリットです。 従来の板金屋根の場合、定期的に塗装を行わないと、サビが発生してしまい、雨漏れの原因になっていました。 ガルバリウム鋼板は、絶対にサビないということではないですが、きずや凹みがないと、そうサビる心配もありません。 ですので、雨漏れの心配は少なくなります。
30年以上持つ
ガルバリウム鋼板は、従来の板金屋根と比較して、耐用年数が長いことが特徴です。 軽くて、サビにくいため、耐用年数が30年と従来の板金よりも、かなり高い耐久性を持っています。 また、傷がついていなければ、サビる可能性も少なく、30年以上無塗装で持つ建材です。
ゆるい勾配でも施工できる
ガルバリウム鋼板は、隙間が少なく防水性が高いため、比較的勾配がゆるい屋根の形でも採用することができます。 勾配をゆるくすることで、デザイン上もメリットがありますが、特にリフォームで採用しやすくなります。 屋根瓦やカラーベストの場合、屋根の排水の関係である程度の勾配をつけないと、雨漏れの危険性があります。 そのため、既存の屋根の勾配がゆるい場合、それらの屋根材を使うことが難しくなってしまいます。 ガルバリウム鋼板は、そういった場合でも施工が可能です。
加工できるため、デザイン性が高い
ガルバリウム鋼板は、薄くて扱いやすいため、様々なデザインをすることができます。 瓦風に仕上げているガルバリウム鋼板もあるため、その家のデザインに合わせた屋根を選ぶことができます。
リフォームで採用しやすい
ガルバリウム鋼板は、リフォームで扱いやすいこともメリットです。 というのも、
- カバー工法がしやすい
- 軽量のため、耐震の影響を受けにくい
- ゆるい勾配でも施工できる
からです。 カバー工法とは、既存の屋根の上に新しい屋根材をそのまま覆い被せるように施工する方法のことです。 既存の屋根を撤去しないため、コストを抑えて施工をすることができます。 また、軽量であるため、構造計算にそれほど大きな影響を与えません。 既存の屋根から新しい屋根へ、葺き替え工事を行う場合、家全体の強度が弱いと、重量のある瓦屋根などは採用しにくいといった問題がありました。 ですが、ガルバリウム鋼板は軽量のため、そのようなデメリットはありません。
ガルバリウム鋼板のデメリット ガルバリウム鋼板は、軽くてサビにくく、コストパフォーマンスの高い建材ですが、デメリットももちろんあります。 具体的には、
- 断熱性は低い
- 遮音性が低い
- きず・凹みができやすい
- きず・凹みができると、錆びることがある
- 通気性が低い
- 塩害を受けるため、海沿いでは耐用年数が下がる
- デメリットを解消しようとするとコストがかかる
が挙げられます。 ではもう少し詳しく見ていきましょう。
断熱性は低い>
ガルバリウム鋼板は、断熱性が低いことがデメリットです。 熱伝導率が高く、特に夏場はガルバリウム鋼板が熱をもってしまいます。 そのため、室内の温度が上昇しやすく、夏場は冷房代がかさみやすくなります。 そういったデメリットを解消したいのであれば、断熱材を入れておき、事前に対処しておく必要があります。
遮音性が低い
ガルバリウム鋼板は、遮音性の低さも問題です。 特に、雨や雹が降ると、その落ちる音が部屋中に響きます。 そういった点をもし解消したいなら、
- 屋根裏に遮音材などを施工する
- 特殊仕上げが施されているものを採用する
などの工夫が必要です。
きず・凹みができやすい
ガルバリウム鋼板は、軽量な建材ですが、その分薄い仕上がりになっています。 そのため、傷や凹みができやすくなることがあります。 さらに、傷や凹みを放置すると、サビの原因になり、ガルバリウム鋼板の耐用年数を大きく下げてしまいます。
きず・凹みができると、サビることがある
ガルバリウム鋼板は、きずや凹みができると、サビができてしまうことがあります。 サビができてしまうと、そこから劣化が進みますので、注意が必要です。
通気性が低い
ガルバリウム鋼板は、隙間をほとんど作らず施工できることが防水面から見たときのメリットですが、その反面通気性が低いことが欠点です。 なんらかの理由で雨水が裏に入ってしまうと、なかなかなくならないため、そこからサビなどの原因になってしまうことがあります。 ガルバリウム鋼板は、サビにくい建材ですが、決してサビない訳ではないため、その点にも注意が必要です。
塩害を受けるため、海沿いでは耐用年数が下がる
ガルバリウム鋼板は、あくまでも金属のため、潮風の影響を強く受けます。 ガルバリウム鋼板は耐用年数がおよそ30年と言われていますが、潮風の影響を受ける地域であれば、その耐用年数はより短くなります。
デメリットを解消しようとするとコストがかかる
ガルバリウム鋼板は、
- 断熱性が低い
- 遮音性が低い
という欠点があります。 この欠点を補うために、断熱材や遮音材などを使うことで、ある程度対処できますが、 その分だけコストがかかります。
ガルバリウム鋼板の特性を理解してコストパフォーマンスが高い家を建てよう
今回は、ガルバリウム鋼板のメリットとデメリットを具体的に紹介してきました。 ガルバリウム鋼板のメリットには、
- 軽く、扱いやすい
- 防水性が高い
- 30年以上持つ
- ゆるい勾配でも施工できる
- 加工できるため、デザイン性が高い
- リフォームで採用しやすい
がありましたね。 逆に、デメリットには、
- 断熱性は低い
- 遮音性が低い
- きず・凹みができやすい
- きず・凹みができると、錆びることがある
- 通気性が低い
- 塩害を受けるため、海沿いでは耐用年数が下がる
- デメリットを解消しようとするとコストがかかる
がありました。 ガルバリウム鋼板は、そこまで細かいメンテナンスをする必要がなく、耐久性やデザイン性が高いため、人気がある建材です。 特に、
- 30年前後までのコストパフォーマンスを追求したい人
- リフォームでコストを抑えて屋根の補修をしたい人
などの人におすすめできます。 そういった人は、ぜひガルバリウム鋼板の屋根を検討してみてはいかがでしょうか。
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